「体育坐りは坐りやすいのか?」

音楽とは直接の関係はありませんが、
子供達には知っておいてもらいたい内容ですので
ブログに書き留めておきます。

昨年 アレクサンダーテクニークの講師をお呼びして講座を開いた時のこと

ピアノやフルート、チェロといった楽器のアクティビティーが多い中で
中学生の生徒さんが
「学校で体育坐りをするのですが、とても座りにくい。心地よく座っていられる方法はありますか?」
という質問がありました。

講師の先生は
「あの座り方は別名囚人坐りと言われているだけあって、心地よくは難しい」
とおっしゃいました。

 「囚人坐り」

恐ろしい響きのネーミングです。
戦後の日本の教育現場に入ってきた座り方なのですが、どうやら子供達を統制しやすいという理由からのようです。
(ナチス・ドイツが開発したとか)

この姿勢を長時間とり続けることの弊害は・・・
頭の位置関係の異常が起き鼻づまり、目の異常、かみ合わせの異常が起きやすい。
胸椎の圧迫、呼吸の異常が起きる。
腰椎部分の椎間板や筋肉が不自然な状態になる為腰痛になりやすい。
内臓の下垂
骨盤、尾骨の位置関係が内側になり変形も引き起こしかねない。

また、両手で膝を抱える格好からも解りますが、
瞬時に行動することが困難な逃げ出しにくい座り方だそうです。

という事からもこの座り方はお薦め出来ないのですが
学校でひとりだけあぐらもかけないので・・・・
出来る限り負担のない体育坐りを教えてくださいました。

坐骨(座った時にお尻の下に感じるグリグリの骨)の前側に上半身を乗せる
上体は股関節から曲げて▲にたたんだ太腿に添わせるように倒す
頭を持ち上げすぎると頸椎に負担がかかるので、斜め前の床を見る感じで


体育坐りは楽な感覚の方も多いと思いますが
沢山のデメリットが存在します(猫背も然り)。

このことをふまえて体に優しい坐り方を選択しては如何でしょう。

「体育坐りは坐りやすいのか?」








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