昨夜は辻井 伸行さんのコンサートツアー・最終日
お陰様で運良くチケットを取ることが出来ました。
辻井さんの演奏を一言で表すのは難しいのですが、
あえて言うならば
不思議な空気感と音色を奏でる方
と、お伝えすれえば良いのでしょうか。
緊迫しきった張り詰めた空気はどのリサイタルでも感じることが出来ますが
(生演独特の大好きな空気ですが)それとも違う・・・
演奏前も・演奏中も・演奏後も会場を
「楽しい・嬉しい」の空気でいっぱいにして下さる方。
本来あるべきピアニストの姿を見た気がします。
辻井さんのお名前の前には「盲目のピアニスト」
というフレーズを入れる必要はないのかもしれませんが、
見えないからこそ見える世界を紡ぎ出す力の備わった方なのかもしれませんね。
アンコールは
大ホール割れんばかりの拍手に答えて
トークも交えた大サービスの4曲
ショパン・
「ノクターン」
リスト・
「リゴレットパラフレーズ」
そしてそして待望の自作曲は
フォスターのメロディーを編曲したカーネギーホール初演の1曲
「ジュニーへのオマージュ」(で、正しかったかな・・?)
3・11に想いを込めた
「それでも生きてゆく」
辻井さんの作曲はどの曲もカラーが似ていますが、
万人の心に響く曲です。
本日の聴衆はクラッシックに慣れた方だけではなく、「初めて」という方も沢山いらっしゃった印象を受けました(拍手の間合いが違う)。
辻井さんのようなピアニストがもっともっと増え、クラッシックの門を広げて下さることを願います。